ナノバブルの応用に高まる期待

通常気体であるオゾンは、水中で数時間経過すると消滅してしまいますが、当研究所ではオゾンをナノバブル化することで、水中のオゾン濃度を1ヶ月以上も維持することを可能にしました。

オゾンは優れた殺菌能力を持ち、細菌のみでなくウィルスに対しても大きな効力を発揮します。有害なウィルスやバクテリアを遺伝子レベルで破壊し、抗生物質のように耐性菌(薬が効かない菌)を発生させる危険性や、トリハロメタンのような有害な二次成生物をつくる危険性が少ないことが特徴です。
また、オゾンは分解しても酸素に変わることから安全性にも優れています。

殺菌剤として利用する場合には、オゾンを水に溶解させてオゾン水として使用することが一般的です。 オゾン水は塩素系の殺菌剤に比べて30倍近い殺菌効果があると言われているほか、バイオフィルムを分解する作用や、他の殺菌剤では対処が難しいと考えられていたノロウィルスなどのウィルス類に対しても殺菌効果を持つことが確認されています。

また、ナノバブルの優れた浸透能力から、表面のみでなくより内部へ作用を及ばすことが期待され、医療分野や食品分野をはじめとするさまざまな分野で応用技術が考えられています。

更に、酸素をナノバブルとして含む水は、魚介類の環境変化に対する適応性を向上させたり、衰弱した個体を急速に快復させたことで一躍脚光を浴びました。

その後の淡水・海水魚への影響調査でも、捕獲時に衰弱した魚のほぼ全てが1%程度の塩分濃度のナノバブルを含む水の中で急速な回復を示しました。
このような酸素ナノバブルとオゾンナノバブルの作用から、抗菌剤や抗生剤を使用しない保存や水産加工技術、養殖技術に活用が広がっています。

オゾン水イメージ
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